アリゾナ解剖研修 3日目
こんにちは!
パーソナルトレーナーの池田です。
アリゾナは雲一つない晴天が続いています!
周りに高い建物が無いのでいい感じです。
解剖研修は2日目です。
この日は、前日と同じように表在組織を切り分けていくのですが、
今度は身体の後ろ面です。
献体を裏返しにし、作業が行いやすいように
身体の下に木材などを入れていきます。
まずは僧帽筋をあらわにしていくんですが、
これにはテクニックが必要なようで、トッドが見本を見せてくれます。
相変わらず何のためらいもなくキレイに切り分けていきます。
切り分けていくうちに、僧帽筋や広背筋といった
背中を象徴する筋肉が見えてきましたが、
えっ?
と思うほど薄いです。
年配の方でしたので、筋量はもともとないとは思うのですが、
それにしてもイメージとは全く違いました。
2~3mmあるかないかぐらいです。
体表から見えている筋の厚みと、
表在組織を切り分けてだした筋だけの厚さは全く別物なんですね。
想像以上に薄いという事が分かりました。
筋の厚さで言えば、
午後はさらに衝撃的でした!
それは腹筋群です。
外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋は
1つのユニットとして筋膜に覆われていますが、
それぞれ単体の筋として切り分けていきます。
こちらも、
まあ~
薄いです!
これで身体を安定させることが出来るのか?
と思うぐらいです。
ドローインもブレーシングも、
どちらが大事なのではなく、両方大事だと言うのも、
そもそも2mmほどの筋肉に身体の安定させるだけの筋力はないように思えます。
少なくても献体の方はこの腹筋群に頼り、
身体を安定させていたようには見えなかったです。
腹腔内は臓器でギュウギュウに満たされており、
その臓器が外に広がろうと圧を、
腹筋群が協調して抑え込むことで腹腔内圧が高まり、
身体が安定するのだと改めて認識出来ました。
実際に腹斜筋を切り分けた状態では、すでに内臓が押し出す圧に負けて、
腹横筋が横に膨らんでいました。
また、
これだけの筋膜で筋同士が繋がっていれば、
どこか1つの筋を鍛えるようなトレーニングに果たして意味はあるのか?
また、
皮膚から脂肪組織を介し、
強靭な筋膜の上から、リリースなどの手技を行っても、
その筋自体の緊張を取り除くのは無理ではないか?
実際に身体の構造を3Dで見ることにより、
普段のトレーニングの考え方、手技の考え方、障害予防の考え方が覆っていきます。
続く