アリゾナ解剖研修 6日目

こんにちは!

 

 

パーソナルトレーナーの池田倫大です。

 

 

 

今日で解剖研修が終わりを告げます。

 

 

 

 

実際に解剖にはとてつもなくエネルギーを使う事がよく分かりました。

 

 

 

毎日解剖が終わりホテルに帰ると、ドッと疲れが身体にのしかかり、

 

 

泥のように眠ってしまいます。

 

 

そして深夜に起き、解剖の予習、復習を行い、いつのまにか朝に。

 

 

そんな生活も本日で最後です!

 

 

 

最後までしっかりと学んでいきたいと思います。

 

 

 

解剖は5日目(最終日)

 

 

 

本日は、各グループが目標を持ち進むといった内容です。

 

 

8つのグループから様々なゴールの発表がありました。

 

 

あるグループでは骨盤底を、

 

あるグループでは脊髄を、

 

あるグループでは解剖した声門に息を吹きかけて音が出るかなど、

 

かなり専門的な実験を行っていました!

 

 

私たちのグループでは視神経と脳のつながりを見ることにテーマが決まりました!

 

 

 

という事は頭蓋を空けるという事です。

 

 

 

なんとなくですが、

 

 

脳は柔らかいものだと感じていました。

 

 

しかしその考えは覆りました!

 

 

脳は液体です。

 

 

頭蓋を外してしまえば原型を留めて置けないほど柔らかいのです。

 

 

 

殻を割った卵のように原型を留めず流れてくる、そんなイメージです。

 

 

また、脳を包む軟膜やくも膜を非常に薄く頼りない膜でした。

 

 

しかし硬膜は全く別物です。

 

 

固い頭蓋にめり込むように張り付いており、

 

 

剥がすときにはべりべりと嫌な音を立てて、剥いで行きます。

 

 

全く伸縮性がなくとても強靭な組織でした。

 

 

脳から視神経を切り外さないと脳は摘出できないので、

 

 

視交差後で切り分けることに。

 

 

視神経はとても丈夫でつまんでも全く切れることはありません。

 

 

 

こんなにはっきり見ることが出来たのもトッド先生がいてくれたからです。

 

 

脳の白質や灰白質も明瞭に分かれているのですが、

 

 

少し触っただけで色が混じってしまう。

 

 

上質なクリームの様な感じです。

 

 

私にとって脳はとてつもなく遠い存在でした。

 

 

 

学生の頃、脳について勉強はしましたがそれっきりの状態です。

 

 

 

しかし脳に関してトレーナーや治療家が介入する日も遠くありません。

 

 

 

なぜなら脳は全てを司るからです。

 

 

 

筋や関節、靭帯などだけにアプローチを行っていては、

 

 

解決できない問題があります。

 

 

レントゲンやMRIで異常が発見されなくても肩が上がらない。

 

 

いまや腰痛は脳の傷害ともいわれています。

 

 

 

今回の解剖研修では普段目に見えないところを見てみようと始めました。

 

 

実際に見てみると、

 

 

まだまだ見えないものだらけでした。

 

 

もちろん見えたものもありましたが、まだまだ勉強せい!と言われている感じです。

 

 

 

次回がいつになるか分かりませんが、

 

 

 

さらにレベルアップして参加できたらと思います。

 

 

 

今回、企画してくださったkinetikosの皆様、

 

アナトミートレインの著作であるトーマス・マイヤーズ氏

 

ラボを提供し解剖を教えて頂いたトッド・ガルシア氏

 

通訳や解剖のサポートをしてくれたサポートチームの皆様

 

本当にありがとうございました!

 

 

解剖研修編 終わり